院長メッセージ

かつて私は、総合病院で腎臓、リウマチ膠原病を中心に診療してきましたが、専門医であっても総合内科医の視点を大切にしてきました。その姿勢を大切にしつつ、いざというとき、最先端医療を実践する専門医の先生方と適切に連携を取れるよう、つねに自己研鑽をしていきたいと考えています。

今の時代、医療の高度化専門化・細分化が進み、その進歩から様々な身体の部位の専門医の先生方による高度な医療の恩恵を受けることができる反面、総合病院で複数の診療科にかかっている方も少なくありません。たとえば、高血圧や糖尿病は多くの病気の要因となるため、循環器科、神経内科、糖尿病科、腎臓内科などにかかっていたり、さらに煙草を吸われる方は呼吸器内科にかかっていたり。さらに高血圧や心臓病、腎臓病に加えて、腰や膝の痛み（変形関節症など）で整形外科に通う方は、痛み止めのお薬の副作用が出やすいために注意が必要です。治療の選択肢が増えることで、薬が多すぎる、飲み合わせによる副作用が問題となってきています。
このような中、個々の患者さんの生活を把握したうえで、ひとりの医者が責任をもって継続的、総合的に身体全体を診る。そして、身体のどの部位であるかにかかわらず、よくある病気を適切に診療する、重い病気の徴候をいち早くとらえ、適切な専門医につなげる「総合内科的な役割」の必要性がいっそう大きくなるように思います。

• 複数の病気を抱えているが、いくつもの診療科にかかるのは大変
• 病院で多くの薬が処方され、できれば少し整理したい
• どこを受診すればいいのか分からない。
• 自分の健康状態を把握してもらい、いつでも相談できるかかりつけ医がほしい